こんにちは。

今回も「転生したらスライムだった件」3巻のあらすじをネタバレしていこうと思います。

登場人物も増え、リムルの周りはどんどん賑やかになっていきます。

 

魔王達の企て

広く豪華な部屋に男が一人。

この世界に数人だけ存在する魔王の一角である【クレイマン】です。

その部屋にいつの間にか大柄な魔王【カリオン】が現れ、更に大きく開けられた入口の扉から14~15歳くらいの【ミリム】という少女が入って来ました。

ミリムも魔王ですが、幼い見た目に反してクレイマンやカリオンよりもずっと長く生きており、別格の強さを持っている為二人に緊張が走ります。

そんなミリムに無理矢理連れて来られたハーピィの魔王【フレイ】が続きます。

4名の魔王が揃ったのを確認し、クレイマンは口を開くのでした。

 

魔王達の間では、オークロードを魔王に進化させて自分達の手駒にするという計画がありました。

新魔王を擁立するという計画は元々はゲルミュッドがクレイマンに持ち込んだものでしたが、オークロードを裏で操っていたゲルミュッドが死んだ事で、その計画が白紙に戻ったとクレイマンから伝えられます。

そしてオークロードとリムル達の戦いを記録した水晶球を取り出し、3人の魔王達に記録を見せるクレイマン。

ゲルミュッドの視覚を映していた水晶球の映像が途切れた事でオークロードとの決戦の結末は不明ながら、常に刺激を求めているミリムはリムル達に強く興味を引かれたようです。

 

反対にフレイは何やら心配事がある様子で心ここにあらずという状態でした。

ハーピィの巫女によって、魔王と同等の力を持つ大妖【カリュブディス】の復活が予言された為です。

巨大な鮫【メガロドン】を召喚し空を飛ぶカリュブディスは、ハーピィの天敵とも呼べる存在でした。

勇者によって封印が施されていましたが、その封印が近いうちに解けそうだと知らされて悩んでいたのです。

思案中のフレイを見てクレイマンは彼女の弱みを握る事を企み、更にミリムとカリオンをも思い通りに動かす計画を立てていきます。

 

そんな中、ミリムが自らジュラの大森林へ調査に行くと宣言しました。

ヴェルドラの封印が解ける事を避ける為に数百年も魔王間で結ばれていた「ジュラの大森林不可侵条約」を破棄し、他の魔王達もそれぞれが動き始めます。

集った魔王達の企みにより、リムル達に新たな脅威が訪れるのでした。

 

ジュラの大森林の新たな国家

オークロードの脅威が去って、リムルを中心とした魔物達の住処も村から町と呼べる程に発展しました。

湿地帯から追い出されたガビルや、その妹である親衛隊長も【ソーカ】と名付けられて進化し、配下として加わりますます賑やかになります。

ガビルは付いて来てくれた部下達と共に封印の洞窟で【ヒポクテ草】という薬草の育成をし、ソーカはソウエイの元で諜報員として働く事になりました。

 

衣食住が整って平和に暮らしていたリムル達ですが、ある日、町の上空にペガサスの軍団が現れました。

オークロードが討伐されたと知り、それを倒したリムル達がどんな存在なのかを見極める為に、ドワーフ王国から王本人と護衛であるペガサス軍団が訪れたのです

そしてドワーフ王【ガゼル・ドワルゴ】が直々にリムルと剣を交える事になります。

本格的な勝負ではなく、「ガゼル王の一連の攻撃を防ぎきったらリムルの勝利」とルールが定められた辺り、害意はなくただ純粋にリムルの人となり(スライムですが)を知るのが目的のようです。

結果はリムルが何とか攻撃を防いで勝利を収めます。

というのもオークロードの一件の後にリムルは配下の鬼人の一人ハクロウに剣を習っており、ガゼル王も300年ほど前にハクロウから剣を習った事があったからです。

剣筋がそっくりだったので、ギリギリで防ぐ事ができたという訳ですね。

ガゼル王はハクロウに弟子入りしたいと望みますが、さすがに一国の王が他国の臣下に弟子入りするのは立場上不可能なので、この後ガゼル王は時々リムルを勝手に自分の弟弟子として扱うようになります。

 

お互いの事情を詳しく語り合ううち、話し合いはいつの間にか宴会へと変わっていました。

そしてその席でガゼル王はリムルに対し、「ドワーフ王国と盟約を結ぶつもりはないか」と問います。

それは魔物の集団を正式に国として認め、更にその後ろ盾になるという事です

いくつか細かい条件はありましたがリムルは喜んで合意し、正式な同盟を結ぶ事になりました。

国の名前は配下達と一晩かけて考え、【ジュラ・テンペスト連邦国】略して【魔国連邦(テンペスト)】と名付けられます。

そして町の名前は【中央都市リムル】となりました。

リムルは恥ずかしがって反対しましたが、皆の強硬な意見を却下できず押し通されたのでした。

 

魔王ミリムの挨拶

2日後、今度はこっそり国を抜け出したガゼル王が一人で町に現れます。

手土産として袋詰めにされた元大臣のべスターが渡されました

以前リムル達がドワーフ王国で裁判を受けた時、偽りの証言をでっち上げたべスターは、その罰として大臣の職から追われる形になっていました。

元々はとても研究熱心な人物なので、有能な彼を遊ばせておくのも勿体ないとの事で連れて来られたのです。

心を入れ替えたべスターはリムルとカイジンにドワーフ王国での事を謝罪し、誠心誠意働くと誓いテンペストに滞在する事になります。

元々が研究者だったべスターは、ガビルと共に封印の洞窟内で回復薬の研究に没頭するのでした。

 

町にはジュラの大森林で暮らす様々な種族が訪れるようになり、森で見つけた死にかけの魔蟲達も保護し、甲虫型を【ゼギオン】蜂型を【アピト】と名前を付けて配下に加えます。

順調に成長を続けていた中央都市リムルでしたが、ある日リムルの魔力感知に強大な魔力の塊が飛来してくる反応がありました。

町への被害を避ける為に町の郊外へ移動したリムルの前に、魔王ミリムが降り立ちます。

用件を聞くリムルにただ「挨拶に来た」と答えるミリム。

呆気にとられて見つめ合う二人の隙をつき、シオンがミリムに斬りかかりました。

更にベニマル達、実力のある配下達が次々と挑みますが結果は惨敗。

せめてリムルだけは逃がそうと奮闘しますが、一瞬で全員が戦闘不能状態に追い込まれました。

部下達を休ませ、「お前に通用しそうな攻撃がたった一つある」と言いリムルはミリムに向かって駆け出しました。

刀も抜かず正面から突撃するリムルを、魔王ミリムは興味深そうに眺めて待ち構えます。

そしてリムル手の平に作り出された小さな水球がミリムの口元に触れた瞬間、大興奮した様子で「こんな美味しいもの、今まで食べた事がないのだ!!」と叫びました。

水球の正体は蜂蜜。

甘味料が乏しいこの世界では甘い物はかなりの高級品で、一般的にはまず手に入らない物です。

保護した魔蟲のアピトから貰った蜂蜜を使い、見事にミリムの興味を引く事に成功したのでした。

残っている蜂蜜を見せびらかしながら、勝負の結果を問うリムル。

すっかり蜂蜜に魅了されたミリムは、この勝負は引き分けで今回の件を全て不問にする事、今後自分がリムル達に手出ししない事、何か困った事があったら相談に乗る事を条件に残りの蜂蜜を分けてもらいます。

こうしてリムル達は未曾有の危機を乗り切ったのでした。

 

ベニマル達を回復させて町へ帰ろうとするリムルに、すっかり懐いてしまったミリムは次々と質問を浴びせます。

「魔王になろうとしないのは何故か」と問うミリム。

対するリムルは「面倒だし、憧れたりもしない」と答えます。

ミリムにとって強者との戦いはとても楽しいものなので、それに興味を示さないリムルが信じられないようでした。

そして魔王になる以上に面白い事をしているのはズルい!仲間に入れろ!!と駄々をこね始めます。

勝手にウロチョロしない事、許可なく暴れない事を約束させ、仕方なしに町まで連れて行く事にしたのでした。

 

暴君のテンペスト加入

ミリムを連れて町に戻ったリムルでしたが、興味を引く物を見付けてはあちこちを駆け回るミリムに辟易します。

そこへちょうど研究結果をリムルに見せる為に町に来ていたガビルと出会いました。

ミリムを魔王と知らず「チビっ娘」と呼んでしまい瀕死の状態になる程にぶん殴られるガビル

幸い回復薬の試作品を持っていたので助かりましたが、リムルは同じ事態が起こらないように町の住人達を集めてミリムの存在を周知を図ります。

集まった住人の前でなんと「この町に住む事になった」と自己紹介するミリム。

ミリムの魔王としての評判はいいようで、住人達も概ね好意的に受け入れました。

リムルが慌てて問い詰めますが、ミリムの性格上、飽きたら帰るだろうと最終的には諦める事になります。

更にリムルとは友達以上の親友(マブダチ)だとも公言し、これにより火薬庫よりも危険な魔王ミリムがテンペストの仲間入りを果たしたのでした。

 

翌日。

ミリムがテンペスト産の衣装を見繕っている間に、リムルはガビルとべスターの作り上げた回復薬の性能を確かめる為に封印の洞窟を訪ねます。

長い実験の結果、べスターとガビルはリムルが作り出した【完全回復薬(フルポーション)】と同じ物を作り出す事に成功していたのです。

ドワーフ王国との新しい交易品として前向きに検討する事になり、リムルは封印の洞窟を後にしました。

 

リムルが町へ戻った瞬間、大音声を響かせて火柱が立ち上ります。

慌てて現場へ駆け付けると、顔を負傷したリグルドと激怒したミリム、気絶して地に倒れ伏す見知らぬ魔人の姿がありました。

魔人の名は豹の獣人【フォビオ】。

魔王カリオンから魔物の町を調査するよう命じられて訪れましたが、リムルの留守を預かっていたリグルドを殴るという暴挙に出ます。

それを目撃したミリムが激怒し、更に着ていた可愛い服が焦げた事もあって怒りを我慢できなくなった彼女の手によって気絶させられたのでした。

 

会議室に場所を変え話を聞きますが、意識を取り戻したフォビオはリムルに対して一向に威圧的な態度を崩しません。

オークロードかそれと戦ったリムル達の生き残った方ををスカウトにやって来たと話しますが、ミリムがいる以上実力行使に出る訳にはいかず、「きっと後悔させてやる」と捨て台詞を残して去っていきました。

そして魔王カリオンが関わってくる事を知ったリムルは、同じ魔王であるミリムから情報を引き出そうとします。

なかなか口を割らないミリムでしたが、リムルが親友(マブダチ)の立場を強調し、更に専用武器を作るのを条件に情報を聞き出す事に成功したのでした。

 

新たな英雄の誕生

ジュラの大森林に隣接する国の一つに【ファルムス王国】という国があります。

その国の辺境の領土を任されていた伯爵は、森の脅威から国土を守る為に支給されていた特別対策援助金の支払いが打ち切られた事に激怒していました。

今まで森の脅威に対する対策を怠って資金の着服までしていたので同情は一切できませんが、援助金の打ち切りと同時にオークロードの出現を告げられて気絶しそうになります。

できるだけ金をかけずに調査を行いたい伯爵は、軽犯罪を犯した小悪党の中から30人ほど見繕って任務に当たらせました。

要するに捨て駒の人材ばかりを安く集め、【辺境調査団】とそれらしい名前を付けて送り出したのです。

その団長に任命された【ヨウム】は【法術師(ソーサラー)】を脅し、自分達に掛けられていた契約魔法を解除させます。

伯爵の支配から解き放たれた辺境調査団はそのまま森の奥へと進み、安全な国に身を寄せる為に行動を開始するのでした。

 

リムルがオーガだった時のベニマル達と出会った頃、【自由組合支部長(ギルドマスター)】の【フューズ】は、ジュラの大森林へ向かわせたカバル、ギド、エレンの三人から調査の結果を聞いていました。

イフリートの暴走による英雄シズの最期、魔物が町を作っている事、スライムがその町を統治している事などを聞き、別の者を再び調査へ向かわせるべきだと判断しました。

その人選に悩んでいた時、オークロードが誕生したという知らせが入ります。

魔物の村から派遣されてきた【ゴブト】が持ってきた情報で、「万が一の時は人間達にオークロードを倒して欲しい」との事でした。

それから3ヶ月。

フューズは自分の目でリムル達を見極める為に、自らジュラの大森林へ踏み込む事を決めました。

 

森を進むヨウム達の耳に、進行方向からの戦闘音が届きます。

戦っていたのはカバル達3人と、その3人に案内役を頼んだフューズでした。

【ナイトスパイダー】との戦いに巻き込まれたヨウムは仕方なしに応戦しますが、じわじわと押されてきた時、見回りをしていたゴブタ達【ゴブリンライダー】に窮地を救われます。

急な展開に付いていけないフューズやヨウムをそのままに、彼らはテンペストに案内されたのでした。

 

フューズ達の説明が一通り終わった後、リムルはオークロード消滅の情報がほとんど広がっていない事を利用して、ヨウムに「自分と契約し、オークロードを倒した英雄にならないか」と尋ねました。

「魔物の国の住人は、オークロードを退治した英雄達を助けた信用できる魔物」という形に持って行った方が都合がよく、より親しみやすいのではと思ったからです。

初めは突然の提案に混乱していたヨウムでしたが、リムルを力のある魔物として認めて恭順の意を示し、同席していたフューズもその計画に協力すると約束しました。

そしてヨウム一行はしばらくテンペストに滞在し、オークロードを倒した英雄の名に恥じない力を得るべくハクロウの特訓を受けます。

そうして今後はこの国を拠点に、オークロードを倒した英雄として活躍していくのでした。

 

カリュブディスの復活

クレイマン配下の【ミュウラン】は、元々は森で暮らす魔女でした。

魔法で寿命を延ばし300年もの間を生きていましたが、魔法の効果も限度があり、いよいよ終わりの時を迎えようとした時に現れたのが魔王クレイマンでした。

自分への忠誠と引き換えに、彼女には永遠の時と老いる事のない肉体を授けたクレイマン。

忠誠を誓うと同時に、ミュウランの心臓には呪いが刻まれます。

人から魔人へと進化したミュウランは、同時にクレイマンに逆らう事のできない操り人形となったのでした。

そんな彼女にテンペストの調査という新しい命令が下されます。

逆らえない彼女は、命を落とす可能性のある危険な任務に就くしかありませんでした。

 

ミュウランからの調査報告の通信を終えたクレイマンの元に、涙のマークを象った道化の仮面を被った少女【ティア】が現れます。

使い捨てにされる駒ではなく、クレイマンから親愛の情を向けられる本当の仲間【中庸道化連】の一員です。

クレイマンに依頼され、フレイの弱みを握る為に彼女の領土に潜り込んで調査を行っていました。

復活が近いカリュブディスを利用する為、クレイマンの依頼を受けたティアは再び暗躍すべく出発するのでした。

 

深い森の中、フォビオは部下と共に身を潜めていました。

魔王ミリムから受けた屈辱を晴らすべく復讐に燃えるフォビオの元に、二人の魔人がやって来ます。

クレイマンから依頼を受けたティアと、その仲間である怒りの仮面を付けた【フットマン】です。

二人は言葉巧みにフォビオの感情を煽って部下と引き離し、カリュブディスの封印場所へ誘います。

カリュブディスを復活させて自身の力とする為に、フォビオは二人の企みに気付かず言うままに封印場所の洞窟へ入って行くのでした。

 

ミリムがテンペストに滞在するようになってから数週間が経過しました。

その間、ミリムは毎日のように国中を回り、興味を持った事に次々にチャレンジしていきます。

農地を耕したり、鍛冶に挑戦してみたり、カバル達と一緒に狩りに行ったり。

ある日、テンペストの暮らしを満喫するミリムとリムルの前に、ドライアドのトレイニーの妹である【トライア】がカリュブディスの復活を告げに現れます。

テンペスト方面に向かっているというカリュブディスに対抗する為、リムル達も全戦力を以って迎え撃つ準備を始めました。

カリュブディスに備わっている【魔力妨害】という固有能力は魔法攻撃をほぼ無効化してしまいます。

攻撃手段が限られた事で頭を悩ませるリムル達。

そんな彼らに、戦闘衣装に着替えたミリムが「デカいだけの魚なんて、ワタシが軽くひねってやるのだ」と告げます。

まさに渡りに船。

その案に飛び付こうとしたリムルでしたが、シオンを始め部下達は自分達の町の問題だからと助力を断り、そんな部下の手前リムルも泣く泣く断るしかありませんでした。

 

ドワーフ王国からの救援を待つ間、リムル達は思いつく限り色々な攻撃を試していきます。

まずはメガロドンを各個撃破する為に、全員があちこちに散らばって集中攻撃を仕掛けます。

部下達の奮闘でメガロドンは次々と倒され、残るはカリュブディス一体のみになった時。

カリュブディスの鱗が逆立ち、全てを切り裂く砲弾となって全方位へ撃ち出されます。

ソウエイ、シオン、ランガがその鱗を浴びる直前、リムルが立ちふさがりその鱗を全て捕食し尽くしました。

戦線にリムルが加わり、戦いはより激しさを増していくのでした。

 

ドワーフ国からの助っ人も到着し、十時間を超える戦いが繰り広げられていましたが、それによって削られたのは全体の三割程度でしかありませんでした。

絶望的なこの状況を何とかしようとリムルが思考を巡らせていた時、カリュブディスから「ミリム」という声が聞こえます。

慌てて「大賢者」に解析させると、カリュブディスの憑代にされたフォビオの生命反応が確認されました。

普通は自我が消え去り完全に同化するようですが、憑依されたフォビオの強烈な怒りと憎しみの感情が強すぎたのでそれが消えずに残っていた様子。

それならばとリムルはミリムと交代し、できればフォビオを助けたいと頼みます。

快く頷いたミリムの両手の間から全てを消し去る破壊の光が溢れ、カリュブディスに降り注ぎました。

リムル達が時間をかけて三割を削ったというのに、たった一発の光がカリュブディスに再生する暇を与えず破壊し尽くしていきます。

カリュブディスの体は綺麗さっぱり消え失せ、絶妙な手加減でフォビオだけが残されました。

地上に落ちる前にその体を回収し、次はリムルの手によってフォビオから少しづつカリュブディスの核を取り除いていきます。

無事に作業を終わらせ、しばらくするとフォビオも意識を取り戻しました。

自分の仕出かした事を思い出し、リムルとミリムの前に飛び出し土下座のまま謝罪します。

封印場所を何故知っていたのかというトレイニーの質問にも、ティアとフットマンという仮面を被った二人組に場所を教えてもらったと素直に白状します。

怒りの仮面を被ったフットマンの方は、オーガの里を襲ったオークを引き連れていたのをベニマルが記憶していました。

トレイニーも【ラプラス】という名の仮面を被った魔人と戦った事があり、各地で起きていた事件が中庸道化連と名乗る仮面の道化師達と繋がっていると判明します。

今後はその仮面を被った怪しげな一団に注意する事にし、フォビオに対しても「今後も自分達に迷惑をかけない」と誓わせて釈放しようとしました。

これに反対したのはフォビオ自身です。

彼は今回の事件の責任を取ろうとしますが、リムルもミリムもその必要はないと断ります。

いつの間にか木陰に潜んでいた魔王カリオンが姿を現し、テンペストとカリオンが治める【獣王国ユーラザニア】が不可侵協定を結ぶ事で今回の一件の落とし所にしました。

色々とありましたが、ようやく一連の出来事に終止符が打たれたのです。

 

更なる謀略

カリュブディスの一件が落ち着いてから数日後。

魔王クレイマンは同じく魔王フレイと会談していました。

フレイの悩みの種だったカリュブディスが消滅した事を報告する為です。

クレイマンの思惑通りカリュブディスはミリムによって倒され、フレイに貸しを一つ作るのに成功したのでした。

フレイが退去した後、クレイマンは更に考えを巡らせます。

魔王の中でも最強と言われるミリムの力を手に入れようと画策し、思考の海に沈んでいくのでした。

 

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