こんにちは。

前回の投稿からかなり開いてしまいました。

私生活の方が忙しくなり小説を読む暇がなくなってしまったので、今回から小説ではなくコミカライズの方をネタバレしていきたいと思います。

幸い同じような所まで進んでいたので、これを期に切り替えようかと。

さてそれでは「転生したらスライムだった件」、ついにリムルが魔王として名乗りを揚げます!  

 

暴風竜解放

冒頭からリムルは「名実ともに魔王になる」と宣言します。

テンペスト国内では既にリムルが魔王になった事は知られていますが、国外にもそれを伝えるべく、十大魔王に名乗りを上げる事になりました。

ファルムス王国が襲撃してきた際にミュウランを利用して被害の拡大を目論み、更にミリムを使ってテンペストの友好国であるユーラザニアを滅亡させたクレイマンを最初の標的とします。

ソウエイがクレイマンの情報を集める為に出立し、他の配下達もそれぞれ動く中、リムルは封印の洞窟へと向かいました。

 

出迎えたガビルを幹部に昇進させると告げ、喜びに浮かれるリザードマン達に人払いを頼んで一人で洞窟最奥を目指します。

最奥へ辿り着いたリムルは早速【胃袋】からヴェルドラを解放し、2年振りに再会を果たしました。

自分の強化分身を依り代として提供し、ヴェルドラの肉体として使います。

憑依の際にリムルとヴェルドラの間に【魂の回廊】が確立し、また【胃袋】に残ったヴェルドラの残滓から究極能力【暴風之王(ヴェルドラ)】を獲得したと【智慧之王(ラファエル)】に告げられ、2つ目の究極能力を習得した事に驚きます。

【暴風之王】はリムルとヴェルドラが離れた場所に居ても自分の元へヴェルドラを召喚できたり、ヴェルドラが扱う暴風系の魔法をリムルも使えるようになるスキルです。

更に何らかの理由でヴェルドラが死亡してもリムルの記憶から復元できるようになり、実質リムルが生きている限りヴェルドラは消滅する事がなくなりました。

ヴェルドラのスキルもリムルが魔王になった時に【究明者】が究極能力【究明之王】に進化し、更に能力が向上しました。

しかし、リムルとヴェルドラは知る由もなかったのですが、同じ頃テンペストの町では復活したヴェルドラの気配に大混乱を起こしているのでした。

 

肉体を与えられたヴェルドラはリムルとの約束で、強大すぎる妖気を抑える練習を始めます。

その間リムルは、自身が魔王へ進化した影響で配下達にも与えられた能力が【食物連鎖】のスキルによって大量に届いており、その整理を【智慧之王】に任せていました。

【食物連鎖】は究極能力【暴食之王】の権能の一つで、魂の系譜に連なる魔物達のスキルがリムルへと集約し、リムルの力になった能力の一部が配下達へと還元されて備わるといったものです。

リムルへと届いた大量のスキルを【智慧之王】が統廃合し、その結果で得たのが究極能力【誓約之王(ウリエル)】でした。

これはリムルがヴェルドラごと取り込んだ勇者の能力【無限牢獄】が進化した物で、これを得たリムルは最強の存在である竜種までも捕らえる事ができるようになりました。

 

リムルの【胃袋】でマンガを読み込んでいたと言うヴェルドラ。

その知識のおかげで妖気を抑える事ができるようになり、いよいよ封印の洞窟から外へ出ます。

しかし洞窟の入り口では町の魔物達とユーラザニアの避難民が揉めていました。

ヴェルドラの復活からいつの間にか3日も経過しており、その気配を感じてリムルを助けに行こうと主張するユーラザニアの面々。

リムルには何か考えがあるのだと、それを引き留めるベニマルやディアブロ達。

緊張感が高まってきた所で、リムルがヴェルドラを連れて洞窟から現れました。

無事に戻って来たリムルの姿に安堵する者達に、人型になったヴェルドラを紹介します。

自身をリムルの友達だと言うヴェルドラに騒然となる配下達。

いち早く平常心を取り戻したトレイニー達ドライアドがヴェルドラに挨拶をします。

トレイニーとその妹達は聖霊女王からはぐれた時にヴェルドラに保護され、ジュラの大森林の管理者を任されたという経緯がありました。

 

皆がヴェルドラの復活を喜んでいる所にソウエイが帰還します。

リムルは幹部全員とヨウムやカバル達を招集するよう命じ、今後の方針を決める為に動き始めました。

 

魔人達の陰謀

その頃、クレイマンはファルムス軍が全滅した上に、その魂すらリムルに奪われたと知り荒れていました。

今回の戦争は大量の魂を得る事でクレイマン自身を真の魔王へ覚醒させる為のものでしたが、その計画は失敗に終わりました。

そこへミリムを連れたフレイが訪れ、ユーラザニア消滅を報告します。

クレイマン自身が真の魔王へ至る覚醒は失敗したものの、ミリムという絶対的な力を持つ駒を手に入れた事実がクレイマンを喜ばせます。

対等な立場であった筈のフレイにミリムの世話を命じ、機嫌が直ったクレイマンは魔王レオンを倒す為の計画を進めるのでした。

 

西方聖教会は唯一神ルミナスを信仰し、神聖法皇国ルベリオスの下に作られた組織です。

聖騎士団長ヒナタ・サカグチが統率しており、魔物の殲滅を教義の一つとしています。

その聖地である霊峰の奥の院に、ラプラスが単独でひっそりと忍び込んで調査をしていました。

しかし何故かその聖地には吸血鬼族が居て、侵入者であるラプラスを迎え撃ちます。

バラバラに切り刻まれたラプラスはやっとの思いでイングラシア王国の根城へ辿り着き、出迎えた美女によってとある人物の元へと案内されました。

ラプラスを待っていたのは自由組合総帥であるユウキ・カグラザカでした。

ユウキはラプラス達とは中庸道化連の会長である呪術王カザリーム復活を条件に手を組み、リムルすらも利用して自身の野望を叶える為に動いています。

今回のルベリオスの調査をラプラスに依頼したのもユウキで、その対価として自分に憑依していたカザリームの魂を人造人間(ホムンクルス)に定着させました。

先ほどラプラスを出迎えた女性こそ、人造人間として復活を遂げたカザリームで、以前とは全く異なった彼を見てラプラスは爆笑します。

未だ全盛期ほどの力を取り戻していないカザリームはユウキをボスと仰ぎ、表向きはユウキの秘書として行動する事になります。

今回のルベリオスの調査結果から、ラプラスを奥の院で待ち構えていた男が魔王ヴァレンタインであると推測し、ヒナタが動かない何らかの理由があると仮説を立てました。

そしてファルムス王国が魔物の国へ侵攻するきっかけを作ったのもユウキだと判明します。

戦争を起こして人間の魂を大量に集めてクレイマンを覚醒させるつもりが、逆にリムルが魔王となる手助けをしてしまった形になりました。

しかしそこまでの被害を出した存在をヒナタが放っておく筈もなく、西方聖協会の目を引き付ける為にリムル達を利用する事にします。

もう一度西方聖協会を調べたいユウキは、ラプラスの提案でクレイマンに【魔王達の宴(ワルプルギス)】を開かせ、魔王ヴァレンタインを聖地から離れさせる計画を立てました。

【魔王達の宴】は三人の魔王の賛同があれば開く事ができるシステムなので、クレイマン、クレイマンに操られているミリム、脅されて従うしかないフレイで条件は満たされます。

リムルの動向が気になるものの、ひとまず方針が決まりユウキ達はひっそりと行動していくのでした。

 

 

 

場所は変わって、テンペストにある地下牢の一つ。

先の戦争でたった三人だけいた生き残りの一人、ファルムス王国の国王エドマリスはそこに捕虜として囚われていました。

そこにシオンが捕虜の尋問の為に訪れます。

リムルから「殺さなければ何をしてもいい」と許可が出ており、ファルムス王国の内情を聞き出す任務を与えられていました。

シオンは、人間が好きだと言うリムルに2万もの兵士を殺させたファルムス王に対し激しい怒りを感じています。

既にラーゼンはシオンのスキルによって、生きながら肉体を改造されており、牢獄にはファルムス王の悲鳴が響き渡りました。

しばらくして、リムルが地下牢を訪れます。

拷問により消耗していたファルムス王は、今までの傲慢な物言いではなく平身低頭で魔物の主に釈明したいと頼み込みました。

しかしそれで許すリムルではなく、「捕虜をどうするかは会議で決める」と伝え、それが自分とファルムス王が背負っていく業だとして牢を後にしました。

 

人魔会談

テンペストにソウエイが戻り、クレイマンが軍を動かした事をリムルに報告します。

そこへブルムンド王国から、フューズが部下を引き連れ到着しました。

ファルムス軍との結末を知らないフューズは、ブルムンド王国とテンペスト間で結んだ安全保障条約に従い駆け付けたのでした。

しかし既にファルムス軍は滅んだ後。

その事を伝えに行った伝令と行き違いになったようで、詳しく説明をしようとした時、ドワーフ王国からガゼル王が到着します。

リムルが魔王として覚醒した事もあり、ファルムス軍の末路を伝えようとしたのを遮り、ガゼル王は「ファルムス軍が何故か行方不明になった経緯」を問いました。

最初は何の事か分からなかったリムルですが、ガゼル王は2万もの兵士を虐殺した事実を有耶無耶にしようとしているのだと気付きます。

人間社会にとっては万の軍勢を簡単に滅ぼせる個人は危険すぎて、いくら友好的に接したところで受け入れられないだろうという理由です。

更に魔導王朝サリオンから大公爵エラルド・グリムワルトが使者として到着します。

冒険者エレンの父親である彼は、娘が魔王に拐われたと勘違いしてやって来た親バカですが、同時に今後テンペストとの付き合いを見定める役目も持っていました。

 

会議の参加者が決定した所で、一人の男がリムルの元へやって来ます。

人の姿をとるようになった暴風竜ヴェルドラです。

ついでとばかりにその場で紹介すると、フューズはバタンとぶっ倒れ、ガゼル王とエラルドは先程までの冷静さを失いリムルに詰め寄り、リグルドは平伏するなど混乱状態になりました。

落ち着きを取り戻したリグルド達が大勢の参加者が入れる新しい会議室を準備する間に、リムルはガゼル王とエラルドにこれまでの経緯を説明する事になりました。

戦争の結末を知る者がファルムス王国の捕虜3人しかいない事実を利用して、自分達が不利にならないような筋書きをでっち上げる決意を固めます。

 

いよいよ始まった会議で、リムルは自分がスライムに転生して以降の出来事を話し、その上で戦争の結末の筋書きを大きく変えると宣言しました。

2万もの兵士がリムルの魔王化の生贄になったという部分を、復活した暴風竜ヴェルドラによってファルムス軍が滅んだという流れにする事で、新しい魔王が誕生しヴェルドラとの交渉を成功させたおかげで事態が終息したと自分達に有利な話に持っていく事にします。

そこから更に、ファルムス王国に今回の戦争の賠償を請求して内戦を起こさせ、それを切っ掛けにヨウムを王に据える作戦まで考えていました。

ガゼル王がヨウムを試す為に強烈な覇気を浴びせ見事に耐えきると、その覚悟を認めて何かあれば協力すると約束を取り付ける事に成功します。

ブルムンド王国代表として参加していたフューズも、テンペストと国交を結んで共存共栄の関係を築きたいという国王の言葉を告げました。

最後に残ったエラルドは自分なりの結論は出ているものの、リムルに一つ尋ねます。

魔王覇気を浴びて冷や汗をかきながらも、その魔王としての力をどう使うつもりかという問いに、皆が笑って暮らせる豊かな国を創りたいと応えるリムル。

夢物語のようなそれを理想とするリムルに、エラルドも国の代表者として、改めて国交樹立を申し出ました。

こうして新しい国とも関係を結ぶ事に成功し、テンペストはまた一つ人類国家に受け入れられたのです。

 

テンペストがある大陸から海を隔てた場所に、氷に覆われた大陸があります。

そこにはとある魔王が城を構えており、従えているメイド服を着た女性からクレイマンにより魔王達の宴が提案されたと告げられました。

彼はミリムが宴の開催に賛同したと知り、「相変わらずバカの考えはわからんな」と誰に言うでもなくポツリと呟くのでした。

 

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